矢崎部品株式会社様への導入経緯
この方に伺いました
神田政博 様
矢崎総業株式会社
専務取締役
矢崎部品株式会社様は1996年~2005年までYKI活動(※1)
(インパクト・メソッド)に取り組まれ、
弊社のコンサルティング終了後は自走展開されておりました。
それから約20年が経ちあらためてマネージメントの本質を学び直し、
仕事のやり方革新に取り組むため2021年からリバイバル導入されました。
1996年に当時部長として自らYKI活動を経験し、
現在役員の立場でYKI活動を推進されている神田様に
御自身の経験と現在の活動状況等のお話を伺いました。
矢崎部品様においてのコンサル展開活動は
YKI活動という名称で呼ばれています。
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インパクト社
2021年にYKI活動がリバイバルでスタートいたしました。
まずは約20年前にYKI活動を展開された当時のお話をお聞かせいただけたらと思います。 -
神田様
自分が部長時代にYKI活動を会社として展開し、インパクト社前岡田代表とともに倉益様から直接ご指導いただき、
自分の部署のグループも活動させていただきました。
当時大きなコンペを抱えており、とてもそんなコンサルタントを受けている余裕などないと思いながら
参加させていただきました。
しかし、取り組み内容が非常に実践的で、コンペに勝つためにグループ全体が目標を共有し、
そこに向かって具体的にだれが何をやるということをしっかり計画を立て、推進するということを学びました。
また、自分たちが抱えている業務推進上の様々な課題を顕在化させることができ、グループメンバーそれぞれが
共通の課題を認識することができました。
グループでそれらを少しでも解決するために、話し合いを続けました。
コンサルタントの方々からのご指摘が非常に実践的で役立ちました。
結果コンペに勝つこともでき、当時一緒に活動したメンバーの多くが今は管理職になり、各組織を引っ張ってくれています。いまだにそのメンバーとは腹を割って話をすることができます。 -
インパクト社
自ら取り組まれたことでYKI活動が非常に実践的な方法論であることを体感されたのですね。
神田様が部長として取り組まれたときに感じた仕事のやり方の変化はどのようなことだったのでしょうか。 -
神田様
当時の取り組みとしては、部下とのコミュニケーションが変わったと感じております。
当時、活動の最初のころは、入社間もない部下からいろいろ不平不満を言われ、愚痴を聞く会ではないと思いました。
しかし活動を継続している間に愚痴ではなく、改善提案が多く出てくるようになったのを覚えています。
まずは心の中に抱えていることを吐き出すことが大事なのだと実感しました。
当時の部下たちとは、いまだに前向きな議論ができるのはもちろんのことですが、こちらの言いたいことを
よく理解してくれると実感し、組織運営上、助かっております。 -
インパクト社
本音で話が出来る関係が構築できたのですね。
それがベースとなって仕事のやり方についての問題意識と改善提案が部下から出てくるようになった。
約20年の歳月がたった今あらためてYKI活動をリバイバルさせた神田様の思いはどのようなことなのでしょうか -
神田様
かなり多くのメンバーが当時このYKI活動を実践したにも関わらず、その伝承を怠り、「過去にやったことがある」
という思い出レベルで語るようになっており、業務のやり方も何も変わっていないと思うことが多くあります。
自動車業界は、100年に一度の大変革の時代を迎えているといわれており、
自動車業界にいる我々も変革しなければならないと思いますが、行動が何も変わっていない。
また、中国を代表とする新興国の急激な台頭、欧米諸国の巻き返しの中、働き方改革等日本の労働環境の変化に対して、
生産性の低さを長い労働時間を武器に欧米諸国と戦ってきたということを改めて実感しております。
あえて言うなら、日本の生産性の低さにより、日本のさらには弊社の国際競争力を失ってきているということを
実感する場面が多々あり、特に自分が担当する開発部門において今改革しないと、取り返しのつかないことになると
強く感じておりました。
そのような中で、日本人の特徴である、グループで仕事を進めるということを最大限活かして競争力を高めるということが最も効率的に推進できることではないかと考えておりました。
たまたま家族で話をしているときに息子が勤務する会社でインパクトメソッドにより仕事のやり方を進歩させる展開を
図っているということを聞き、何としても弊社にて再度今の若い方々に業務の進め方を一から見直す機会を
持ってもらいたいと思いお願いすることといたしました。
欧米の個々人の生産性の高さをカバーするのは、日本人特有のグループで仕事を進め生産性を上げるという
着眼点が必要で、その方策としてインパクトメソッドが非常に有用であると考えました。 -
インパクト社
グループで仕事をすることを「強み」にするということですね。
グループで仕事をすることが強みになるために必要なことはどのようなことでしょうか。 -
神田様
これからの取り組みについては、弊社の開発部門は20年前と比較しても非常に肥大化しております。
その人たちが本当に組織として機能しているのかと思うことも多々ありますし、私共のいろいろな思いが
従業員に伝わっていないのではと思うこともあります。
そのような中、コミュニケーションの大切さ、目的と実行するための計画とアウトプットを常に明確にした
業務推進の在り方を理解して、組織あるいはグループで業務の成果を上げていってほしいと考えています。
また個人個人は、世の中の変化が激しいだけに自分なりの勉強と意見を言うということを学んでほしいです。
そして多くのメンバーがこのような機会に接して、自分で学ぶ、人から学ぶ、専門家から学ぶといった姿勢を
身に着ける事ができれば会社も変わると考えています。
そのためには、開発部門全部署で実行したいと思っています。 -
インパクト社
神田様が2021年からYKI活動に取り組んでいる職場を見られて感じられている変化や成果、
また具体的に印象に残っている職場での変化・成果などがございましたらお聞かせください。 -
神田様
弊社では、開発の進捗状況管理においてレビュー会を実施するようにしていますが、それに対する参加者も多くなり、
かつ内容も一方的な報告ではなく、検討会的な内容になってきたという変化が起きており職場全体が
前向きになってきていると感じます。 -
インパクト社
コロナの感染拡大により仕事のやり方が変化し職場のマネージメントに悩んでいる方も多いと思います。
これからの職場のマネージメントについて神田様が感じられていることなどがございましたらお聞かせください。
またYKI活動を通じて今後実現したいことはどのようなことでしょうか -
神田様
職場のマネージメントに関しては、コロナ下で面直(直接会って話す)でのコミュニケーションが
とりづらくなっているのを非常に懸念しています。
感情は顔に出ます。
そこからわかることも多いので、手を打つのが遅くなっている傾向があるやに思います。
どうすべきか非常に悩んでいます。
今後実現したいことについては従業員のやりがいと職場の活性化につながり、
成果が結果としてついてくるとよいと思います。
弊社は日本発信のグローバル企業です。
海外の仲間も引き込んだグループ活動ができれば競合他社との差別化ができるのではと考えております。
それがOne for All All for Oneの実践だと考えます。 -
インパクト社
これから検討をされる方々の背中を押せるようなメッセージをいただけますと大変嬉しいです。
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神田様
やってみると職場さらに会社が変わると思います。
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インパクト社
神田様ありがとうございました。