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Topインパクトメソッド「2つの本質」からみる「職場問題」とその対応策

インパクトメソッド

「2つの本質」からみる「職場問題」とその対応策

提案の背景

2020年に発生した新型コロナウイルス感染症は、開発設計部門の仕事のやり方を大きく変えました。リモートワークを導入する企業が増える一方、業務の特徴から出社されている企業もあります。それぞれのやり方に対してはいろいろな意見や評価がある中で、特にコミュニケーションやチームワーク、一人一人の力を発揮させるマネジメントに関する声が多く聞かれます。

例えば、「リモートワークにより個人のペースで集中して仕事ができる」という利点が挙げられる一方、「オンライン会議が多すぎて時間を取られる」「対面のコミュニケーションに比べて誤解が生じやすい」「チームとして一体感を持って仕事をしている感じが持てない」という問題も浮上しています。

コロナ禍を経て4年が経過した今、リモートワークが増加した現状を踏まえ、あらためて開発設計部門における仕事のやり方を本質から考えることが求められています。

開発設計部門における現状と課題

弊社が支援している企業においても、リモートワークを中心とした仕事のやり方を採用しているチームが増えています。その中で、以下のような問題が顕在化しているチームが多く見受けられます。

1. 情報や状況共有不足によるプロジェクト結果への悪影響

マネジャーとメンバー、またメンバー同士が直接顔を合わせないことで、設計内容のすり合わせや開発状況の共有に誤解が生じ、設計ミスや不具合、プロジェクトの納期遅延が発生するケースが見受けられます。

2. 個人中心の仕事のやり方が招くチーム力の低下

リモートワークにより個人作業が中心となり、メンバー同士の直接的な交流が減少しています。その結果、役割の認識が不十分となり、チーム全体の力が低下しています。また、マネジャーがこの状況を十分に把握できておらず、チームや個人への働きかけが弱くなっていることも問題となっています。

3. メンバーのモチベーションの低下と成長スピードの鈍化

上司と部下のコミュニケーション不足により、メンバーへの期待や目標が十分に伝わらず、モチベーションや主体性が低下しています。また、OJTの機会が減少しているため、メンバーの成長スピードが鈍化しているケースも見受けられます。

これらの問題は、コロナ禍以前からも弊社が指摘している「仕事のやり方慣習」として存在していた問題ですが、リモートワークを中心とした仕事のやり方により、これらの問題がより顕著に表れていると感じております。

これらの現実を踏まえ、あらためて弊社が提案している開発設計部門の本質に基づいた仕事のやり方を点検してみることが、チーム力の向上と生産性の最大化に繋がると考えます。

開発設計部門の仕事の本質

これらの問題を踏まえ、開発設計部門の仕事の本質に立ち返ることが重要です。弊社が考える開発設計部門における仕事の本質は次の2点になります。

1. 業務の特性からみた本質

開発設計者の仕事は、新しい物や技術を創り出すことであり、それを実現するために脳ミソをフル回転し、チームでゴールに向けた課題や解決のストーリー、検討作業を見える化・共有することが求められます。現在のコミュニケーションが、脳ミソの中を見せ合うコミュニケーションになっているか、がポイントになります。

2. 計画行為の本質

計画行為の本質は、仕事の目標に対する問題や課題を質と量に分けて整理して、チームとして解決する行動が取れていることが重要になります。

開発設計部門の仕事の本質

結論

開発設計部門の仕事のやり方を見直す際には、上記の「業務の特性」と「計画行為」という2つの本質に立ち返ることが不可欠です。これにより、今のリモートワーク環境に適応しつつも、チーム力や生産性を最大限に引き出すための新しい仕事のやり方が実現できると考えています。具体的なアプローチについては、以下をご覧ください。

<仕事のやり方診断>

仕事のやり方診断の考え方

  • 開発設計部門の仕事やり方を「業務の特性」と「仕事の結果を保証する計画の立て方」という2つの本質からみての診断になります。

仕事のやり方診断の進め方

  • 診断対象のチームに事前ヒアリングシート他で準備をお願いし、ヒアリングシートを基にしたコンサルタントからのインタビュー形式の場を持たせていただきます。インタビュー所要時間は約3時間/チームいただきます。
  • インタビュー結果を基に弊社より仕事のやり方レベルアップのための報告書を提出、報告会を設定いたします。
多くのお客様の現場を見させていただき、様々な状況を体験した弊社コンサルタントが担当しますので仕事のやり方に関する超具体的な提案が出来ると確信しております。コロナ禍における仕事のやり方変化対応のみならずマネジメント全般のレベルアップ課題抽出としても役立てていただけると思います。
  • 対象チーム数にもよりますがインタビューから報告会まで3週間から1ヵ月程度の時間をいただきます。

仕事のやり方診断の主要な視点

  • 組織の担当業務、組織編成、チーム内業務分担、指示系統
    • チーム内コミュニケーションの場
    • どの様な場があるか、その目的は
    • コミュニケーションの場への参加者は
    • どの様なコミュニケーションの内容なのか またやり方、進め方をしているか
    • コミュニケーションに費やしている時間は
  • 計画システムの現状
    • 上位計画から日常業務に落とし込まれるまでの計画立案ロジックと計画ドキュメントの現物を確認しながら仕事のやり方を共有します
    • 更に計画の作り込み方やマネジメントへの生かし方を共有します
  • チームの仕事のやり方スタイル
  • 業務(プロジェクト)の結果パターン

<改善プログラム>

  • 仕事のやり方診断で抽出された問題や課題を解決しプロジェクト成果と人とチームの成長を同時実現することを狙っていくためのトレーニングプログラムとなります。
    ※ 仕事のやり方診断の実施が前提となります。
仕事のやり方診断後の改善プログラム パターン1:「インパクト・メソッドのスタートプログラム」受講
パターン2:「計画システムと組織(チーム)運営の改善プログラム」受講
パターン3:「マネジャー問題解決力研修」受講