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インパクトコンサルティングのメソッドの原点となった社会経験

㈱インパクト・コンサルティング 倉益 幸弘

私が入社したのは、凄くニッチな業界でした。
皆さんが普段口にする牛乳、牛乳を受け入れ一般家庭や学校給食に食品として提供するまでの調整・殺菌、充填工程までの設備設計と製造を担う会社に入社しました。
国内でも珍しいニッチな領域の会社でした。
私はそこの、熱交換器グループに配属されまして。
ライバルは海外メーカーばかりでしたね。当時、酪農や乳業業界は、歴史のある海外メーカーが強かったんです。

海外競合の凄く優秀な設備機械に対抗すべく、私は社内開発のリーダーとなりました。
チームで必死に開発して立上げした製品をお客様に納品していったのですが、製品を出した後に思わぬ欠陥が発覚し、
クレームだらけになってしまいまして。
「牛乳が装置からじゃじゃ漏れになってしまう」などの不具合対策に、ある時期奔走していました。

初めて直面した「仕事のやり方」という問題

不具合を解決したあと当然、上司には「再発防止策」を求められたわけです。
そうして一生懸命考えた「再発防止の施策」を進めようとするのですが、その原案はことごとく上司に
突き返されてしまいまして、とても不思議でした。

「再発防止の施策は手順化している」
「技術的な部分も対策を網羅している」

当時の私から見れば、完璧な対策でした。それが、なぜか全く上司に通らない。
「これではダメだ、意味がない」と。
その時に、当時の役員である上司に、こう言われたんです。

「技術のことは書いてあるが、仕事のやり方が書いてない」
「人がやることなのだから、“仕事のやり方”の明示は必須だ」

その時の経験を通じ、私は思い知らされました。
技術を扱うのは、ツールや手法を行使するのは、あくまでも人である、と。
世界中で起きる痛ましい「航空機の事故」ですが、これだけ科学技術が発達した現代でも、
「航空機事故の約6割は人為的なミス」だそうです。

組織に起こりうる危機に気付けていますか?

いくら、技術や機械や設備、マニュアルが発達しようとも、それらを扱うのは、人です。
それは、全ての業種で言えることかもしれません。
「未来におこりうる問題」を、インパクトコンサルティングでは「課題」と呼んでいます。

「未来に起こりうる問題は、見えていますか?」
「組織課題の輪郭と解決の仕方は、明確でしょうか?」

人が、人ならではの問題により引き起こしうる未来の課題。
それを正確な業務マニュアルや仕組みだけで、全て止めることは難しいのです。

「仕事のやり方」という課題に直面した当時の私は、それ以降、その経験を大きく活かしていくことになりました。
難しいプロジェクトを先導する場合は問題に対しての先読みと対策を事前に繰り返しました。
コミュニケーションの正確さを意識し、理解や言語のすれ違いを徹底して無くすように努めていきました。
これにより、当時の組織において、過去起きた問題は全く起きなくなっていったのです。

この対極的な成果を体験したことが、今のインパクトメソッドの大きな礎になっていきました。